2016年 08月 11日
墓掃除
朝一番に墓掃除に行きます。かなり山の中に村の共同墓地があります。
猫車(手押し車)に水タンク、箒、蚊取り線香を入れ、熊除け鈴を鳴らしながら坂道を登ります。結構きつい。
祖父の名は佳六、karoku3の名前はこれから貰いました。
寡黙で働き者で、一生を百姓として生きた人でした。
私の母である娘には、厳しい人だったらしいですが、孫には深い愛情を注いでくれました。
母には姉と弟がいましたが、小さい頃に亡くなり、母が婿を取り家を守りました。しかし、二人姉妹の私たちは嫁に行き、この実家も空き家となりました。
娘どちらかが婿をとり、跡を継いで欲しいという気持ちと、子どもには好きな道を進ませ、自由に生きさせてやりたい…という二つの思いが、母にはあったようです。
母も諦めた夢があったのでしょう。
仕事をする娘二人を応援してくれました。
佳六じいちゃんは、孫二人を嫁にだした娘夫婦を責めることなく、いつも温かく孫の帰省を迎えてくれました。
祖父がくれた葉書で忘れられない一言があります。
「一日千秋の思いで、帰省を待っております…」
この時初めて「一日千秋の思い」という言葉を知ったおバカなkaroku3です。18歳で京都に出てきた春でした。
当たり前のように過ごした18年、深い愛情に包まれていた事をあらためて胸に刻んだ祖父の言葉でした。
今でも、この言葉を何かで目にすると、祖父からの葉書が鮮やかに思い出されます。
そんな事を色々思い出しながら、祖父母と父母の二つの夫婦墓、幼くして亡くなった伯母と叔父の墓を掃除しました。
昼間は外仕事は暑くてできないので、家の中を片付けようと思いますが、なかなか進みません。
父が婿入りした時、持ってきた布団箪笥と洋服箪笥は、建具や指物の大工職人だった父が自分で作ったものです。
家の建具はほとんど父が作ったもので、これが朽ちて行くのは、やはりたまらない気持ちです。
今住んでいる京都も大好きな街ですが、やはりkaroku3は田舎育ちです。
草刈りもそんなに苦にならないし、自然に囲まれた暮らしは落ち着きます。
断捨離する!と張り切って帰ってきたものの…なかなかできないものですね。
足踏みオルガン、懐かしいなあ…
ちょっとなかなか、捨てられないわ
捨てなきゃいけない物はたくさんありますが、ボチボチやっていこうと決めました。
by karokusan461-2
| 2016-08-11 00:09
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