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遷座法要

 6月30日、法泉坊の「遷座法要(せんざほうよう)」にお参りしてきました。

 本堂の建て替えが始まるので、御本尊を一旦別の場所に移動させるための儀式というのでしょうか…

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 本堂で行われる最後の法要法座と言う事でたくさんの方のお参りがありました。

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 奥に御わします御本尊。

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 このお籠に乗って、私たちの目の前を通って別棟の座敷に移られました。

御本尊を目の前で拝ませて頂く機会など、滅多にある事ではないので、有難い貴重な体験をさせていただきました。

 今年は集落の中の役割の当たり年?で「お寺さんの総代」が回って来た時は、正直「うへぇ〜、大変そう…💦」と腰が引けていました。

 しかし、役割の仕事をする中で、色々な方々とのご縁ができ、浄土真宗の教えに触れる事となり、新しい発見や学びもありました。

信心深かった祖母は、足繁くお寺にお参りしていました。

昔の農村、暮らしの厳しい時代に、南無阿弥陀の世界は祖母達に心の安楽やより良く生きるための「心の拠り所」であり、集まった人々との交流は大切な娯楽だった事でしょう。

 幼少時から見慣れた襖絵、本堂の佇まいを眺めながら色んな想いが脳裏を駆け巡りました。歴史を繋ぐ役割を与えられた事を素直に有難く思いました。

 御本尊の力というのか、何と言うのか、
帰りの車の運転中、なぜか自然に涙が溢れて来て車を止めました。自分自身が守られている、そんな気持ちが溢れてきたのです。神社仏閣にお参りするのは好きですが、こんなに心揺さぶられたのは初めてです。

 帰宅して仏壇に手を合わせずにはいられませんでした。

 良き一日となりました。

 

 

 
 


Commented by sirochan1212 at 2022-07-01 22:55
さすが~、すごいですね。
村落共同体の精神的な要として、心の中に生き続けるDNAのようなものでしょうか。
それこそ、ご先祖様が守って下さる精神的礎なのでしょうね。
そうして集落がお互いに認め合い、助け合い、平和に進歩し続けた証ですね。
いいお話です~
Commented by karokusan461-2 at 2022-07-02 06:05
 田舎に帰ってから、毎日お仏壇に手を合わせるようになりました。
そんなDNAがめざめたんでしょうかね〜
by karokusan461-2 | 2022-07-01 09:00 | ライフスタイル | Comments(2)